京大・阪大・医学部受験のあれこれ

京都大学大学院卒のプロ講師・家庭教師によるブログ

京大時代⑤ ー 講師生活と銀行就職

2回生の時点で卒業単位を取りきってしまったこともあり、時間的にかなり余裕ができたので家庭教師のアルバイトを再開しました。大学3回生からは家庭教師を再開しました。
 
それも大学4回生から大学院生になるときには、かなりの生徒数になっていました。
 
当時、毎週遊びに行っていた家庭教師センターがありました。あるときそのセンターがどの講師を紹介してもうまく行かなかった家庭がありました。私はその後その家庭でかなり気にいられることになり、それ以降その家庭教師センターからかなり重宝がられて、4回から大学院生になる頃には生徒数が膨れ上がっていたのです。
 
いきなり知らない予備校から電話がかかってきたこともありました。電話をとって「もしもし」と言う前にいきなり「先生助けてください」と言われ、わけのわからないまま大阪に行って予備校講師をしました。
 
その予備校はしばらく教えることになるのですが、私はゆうてもそのとき大学生だったので高校生とは年齢が近く、そこの生徒とは友達のようになりました。そして予備校の休憩室でワイワイと盛り上がることが多々あり、そのときは事務の方によく怒られました。
 
またこれまでの人生をほぼ全て京都で過ごしてきた私は、はじめて大阪という都会に出てきたので、梅田のセントラルモールに行ったとき「よくみんなぶつからんと歩けんなあ」と言っていると、その予備校の方から「お前は芋か」と言ってバカにされました。
 
大学編はこのくらいにしとこうかと思いますが、正直大学では高校の時と比べても比べ物にならないほど学習しました。
 
今現在、高校生に数学・物理・化学と理系3科目を京大医学部を目指す学生さんのような最難関のレベルまで教えていますが、それができるのもこのときの蓄積があったからだと思います。
 
京大は他の大学にあるように数学・物理・化学が学部で別れているわけではなく、理学部としてまとまっているので、あらゆる授業を取ることができ、またそうした垣根なく全体として深く掘り下げることができました。
 
ですので、高校レベルの数学・物理・化学ならひとつ一つのトピックに対し、バックに誰のどんな理論があるのかといったことやその学問の歴史的背景もはっきりと分かります。それらが高校生に教えるときにかなり活かされていると思います。
 
大学院2回生の春に、私は大和証券のリクルータの方に会い京都の岡崎のホテルで金融の話を聞きました。
 
これまで、自然科学のことばかりやってきた私にとって非常に新鮮で、そこではじめて金融に興味を持ちました。大学院3回生に進むということは博士課程に進むということなので、ほぼアカデミックの世界で食っていくということになります。
 
そこで私はそこで社会に出ることを決断し、銀行に就職しました。
その後初任給を確認してたときに、大学の家庭教師に比べガタ減りしたことには軽くショックを受けました。