京大・阪大・医学部受験のあれこれ

京都大学大学院卒のプロ講師・家庭教師によるブログ

京大時代③ ー 数学にのめり込む

2回生になると、私は数学系の科目を根こそぎとってやろうと決めていましたので、履修登録では、2回生で必要な科目に加えて、3回生で履修するはずの科目も数学系の科目はすべて履修しました。当時の大学なんていうのは適当なもので、履修数の上限もなかったので必要な単位を取れるだけとりました。
 
昔の京大はテストさえ合格点を取れば単位が降りたので、出席は成績に関係ありませんでした。ですので、授業は2回生の授業は体育や語学などの出席を必要とするいくつかの科目を除いてほとんど出席せず、ほぼずっと3回生の授業に出ることにしていました。
 
テストのときは大変でした。なにせとれるだけの授業をとりまくっていたのでテストは膨大にありました。結局その年はルベーグ積分だけ単位を落としてしまいました。特に進級に必須な単位というわけではありませんでしたが、すべて回収しておきたかった私は、仕方がないのでその教授の研究室に行き、再試験をしてもらえるよう頼み込みました。
 
教授からは「君はまだそんなに急がなくていいよ」と言われましたが、ひたすら粘り倒しました。その結果、首を縦にふるまで研究室を出ていく気がないことを悟ったのか、なぜか麻雀に付き合うことを条件に再試験をしてくれることになりました。
 
よくわかりませんが、こうしてルベーグ積分の単位も取得できたことで、学部生が取れる数学を一部4回生にあるものを除いてすべて取り切ってしました。おまけに卒業単位も揃いました。
 
この年数学をこれだけやったおかげで、数学の素地ができたと思います。数学は楽しくそのままその道に行くことも考えられましたが、そこで思ったのはこれ以上行くともう現実の世界には戻ってこられなさそうだなと言う事でした。友人からは一緒に数学をやってこうと誘われていましたが、私は断ってそれ以降は物理の方向に走ることにしました。
 
それ以降数学に関しては、4回生のときに残っていた単位を少し履修したのと、院試の問題集が始めて出回ったときに趣味がてら解いていんたことくらいに収まります。